変動金利を選ぶ人が絶対にやってはいけない行動5選|金利上昇時代に後悔しないために

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住宅ローンを組むとき、
「変動金利にするか、固定金利にするか」で悩む人は多いと思います。

特にここ数年は、
変動金利の低さが圧倒的で、

「変動のほうが得に決まっている」
「どうせ日本は金利が上がらない」

そんな空気が長く続いていました。

しかし、
長期金利1.800%、
政策金利0.75%が現実味を帯びてきた今、
変動金利を“なんとなく”で選ぶのは危険な時代に入っています。

私は銀行員時代、住宅ローンの相談を日々受けていましたが、
実は「変動金利そのもの」が悪いわけではありません。

問題なのは、
「変動金利を選ぶ人が“無意識にやってしまう行動”」です。

今回は、
「これは本当に多い」
「将来きつくなる可能性が高い」
という行動だけを厳選してお伝えします。


■大前提:変動金利は「リスク商品」ではないが「覚悟がいる商品」

最初に、はっきりさせておきます。

変動金利は
・危険
・ギャンブル
・無謀

ではありません。

ただし、

金利が上がる可能性を“理解した上で選ぶ人向け”

の住宅ローンです。

この前提を忘れると、
後悔する確率が一気に上がります。


やってはいけない行動①「借りられる上限まで借りる」

これは、一番多くて、一番危険です。

銀行が提示する
「借りられる金額」は、

今の金利が続いた場合
最低限返せそうなギリギリのライン

で計算されています。

●ありがちなケース

  • 年収600万円
  • 借入可能額:4,500万円
  • 「大丈夫ですよ」と言われてそのまま借りる

これ、
変動金利が0.5%→1.5%になった瞬間、家計が一気に重くなります。

金利1%上昇で、
4,500万円・35年ローンなら
月返済+2万円以上

ボーナスや昇給で吸収できる人もいますが、
教育費・車・修繕費が重なると、一気に苦しくなります。


やってはいけない行動②「今の返済額だけを見て安心する」

変動金利を選ぶ人ほど、

「今、余裕があるから大丈夫」

と言いがちです。

でも住宅ローンは、
“今”ではなく“20年後”まで続く支出

●現場で本当に多い勘違い

  • 子どもはまだ小さい
  • 教育費は先の話
  • 車は今は1台

でも現実は、

  • 教育費ピーク
  • 車2台
  • 修繕費・固定資産税

これらが金利上昇と同時期にやってくる

今の余裕は、
将来の余裕を保証してくれません。


やってはいけない行動③「金利が上がったらその時考えればいい」

これも非常によく聞きます。

「上がったら固定にすればいいですよね?」

残念ですが、
多くの場合、その時は“一番条件が悪いタイミング”です。

金利が上がった後は、

  • 固定金利はすでに高い
  • 借り換え条件が悪化
  • 手数料もかかる

つまり、

逃げ道は思っているほど広くない

ということ。

「その時考える」は、
「手遅れになってから考える」
になりやすいのが現実です。


やってはいけない行動④「5年ルール・125%ルールを過信する」

変動金利には、

  • 5年ルール(返済額据え置き)
  • 125%ルール(上昇幅の上限)

があります。

これを知って、

「急に返済が跳ね上がることはない」

と安心する人がいますが、これは半分間違い。

●本当の落とし穴

返済額が据え置かれている間、

  • 利息が増えて
  • 元本が減らず
  • 未払利息が積み上がる

という状態になることがあります。

表面上は安心でも、
中身は確実に悪化している


やってはいけない行動⑤「変動=得と決めつける」

過去20年を見ると、
確かに変動金利は“結果的に得”でした。

でもそれは、

金利が下がり続けた時代だったから

です。

今は、

  • 金利は底
  • 上がる余地しかない
  • 下がる理由が見えない

という局面。

「過去は得だった」は、
未来の保証にはなりません。


■では、変動金利を選んでもいい人はどんな人?

ここまで読むと、
「じゃあ変動はダメなの?」
と思うかもしれません。

そんなことはありません。

●変動金利に向いている人

  • 借入額をかなり抑えている
  • 金利1.5〜2.0%でも耐えられる
  • 余剰資金がある
  • 返済額が上がっても冷静でいられる

こういう人は、
変動金利でも問題ありません。


■すでに変動金利を選んでいる人が今すべきこと

不安になりすぎる必要はありません。
やるべきことは3つだけです。

① 金利が1%上がった場合の返済額を知る

② 生活費6〜12か月分の現金を確保する

③ 繰上返済は“余裕資金”で行う

これだけで、
金利上昇時代の耐久力は大きく変わります。


まとめ|変動金利は「覚悟を持って選ぶ人」の味方

変動金利が悪いのではありません。

「何も考えずに選ぶこと」
これが一番のリスクです。

  • 借りすぎない
  • 今だけで判断しない
  • 将来を前提に考える

これができる人にとって、
変動金利は今後も十分選択肢になります。

金利が動く時代だからこそ、
住宅ローンは「感覚」ではなく「設計」。

この記事が、
あなたの住宅ローン選びのヒントになれば幸いです。

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